木村鷺がそう言うと、曽我若菜と一緒にステージを降り、脱落した練習生たちが周りに集まってきた。脱落は予想通りだったが、誰も納得できず、喜べるはずもなかった。しかし、面白い出来事があれば、誰も見逃したくはなかった。
今日の曽我若菜は完全な笑い者だった。最初から最後まで、彼女はまるでピエロのように滑稽な芝居を演じ、皆が同情するほどだった。
しかし、彼女の厚かましさには本当に呆れた。もし彼女たちなら、公衆の面前で盗作を指摘されたら、芸能界を引退しているはずだ。なのに彼女は引退するどころか、番組に出続けている。
番組に出るのはいいとして、ステージ上で化粧を落とされ、あの見るに堪えない素顔を晒されても、まだ引き下がらない。他のことは置いておいても、その強さはゴキブリ並みだ。