第150章 私の質問に答えて(2)

「和香……」馬場萌子は鈴木和香の顔に浮かぶ怒りを見て、唇を噛んでから、最後にはスマートフォンを和香に差し出した。

鈴木和香はそれを奪い取るように受け取り、画面を見下ろした。確かに萌子の言った通り、サブアカウントが投稿した内容は:『傾城の恋』女二号、深夜に夜食を持って「国民の夫」来栖スターの部屋に忍び込む。

その投稿には二枚の写真が添付されていた。一枚は彼女が来栖季雄の部屋の前に立ち、来栖季雄がドアを開け、顔の半分が見える写真。もう一枚は彼女が夜食を持って来栖季雄の部屋に入っていく写真だった。

この投稿は今朝の五時に投稿されたもので、午前中ずっと撮影があったため、鈴木和香はSNSを確認する余裕すらなかった。

今までの八時間で、投稿は数万回もシェアされ、トレンド入りまでしていた。