馬場萌子は夜型人間で、燕の巣を食べた後、デスクに座ってパソコンを触っていたが、まだ30分も経たないうちに何度もあくびが出始めた。最後にはもう我慢できずに立ち上がり、シャワーを浴びて、ベッドに入った時には、鈴木和香はすでにぐっすりと眠っていた。
-
その後の二日間、鈴木和香は相変わらず時々吐き気に襲われていた。以前から胃の調子が悪くなることはあったが、せいぜい二、三日で、体の自然治癒力で良くなっていた。しかし今回は数日経っても良くならず、鈴木和香は心の中で不安が募り始め、病院に行った方がいいかもしれないと考えていた。ところが、そう思った翌日、食事をすると吐き気は完全に消え、以前は見ただけで吐き気を催した豚の角煮さえ、胃の不快感なく食べられるようになった。鈴木和香は、いつものように自然に治ったのだと思い、すっかり安心してしまった。