第711章 スキャンダル(月票加更19)

アシスタントは口をきつく閉じた。

彼だって意地があるんだ、来栖社長、あなたが聞きたくないなら、私だって言いたくないわ!どうせ最後に苦しむのはあなたで、私じゃないんだから。

しかしアシスタントはそう思いながらも、表情はどこか気まずそうだった。

せっかくの好意なのに、感謝されないなんて!

しかし、アシスタントの隣に立っていた来栖季雄は、SNSを開き、馬場萌子が投稿したメッセージを見つけ、多くの「いいね」の後ろに自分も「いいね」を押した!

うん...やっと心のバランスが取れた。

-

女性というものは、自分を好きな男性、そして自分が好きな男性に対して、多かれ少なかれ少しわがままになるものだ。

馬場萌子の言葉を借りれば、このちょっとしたわがままは女性の男性への依存であり、また男性の女性への甘やかしでもある。