第161章 強引なプロポーズ、冬木空は彼女を好きだと告白!(1話目)連載開始で応援よろしく

商業管理ビルの下。

退社時間を過ぎても、まだ多くの人々が行き交っていた。

周知の通り、商業管理部での残業は日常的なことで、定時で帰る人はむしろ少なかった。

空はすでに暗くなっていた。

ビルの下のネオンの光が照らし出す冬木空の端正な顔立ち。

彼は黒いスーツに銀灰色のネクタイを締めていた。

長身で真っ直ぐな体つきは、よく仕立てられたスーツの中で特に凛々しく見えた。

黒い車の横に立ち、深い瞳で彼女をまっすぐ見つめていた。

鈴木知得留の足取りが少し止まった。

数歩の距離で、二人は見つめ合った。

周りの退社する同僚たちが多くの視線を向けてきた。

ほとんどの視線が冬木空に集中していた。

冬木空は余りにもハンサムで、目を引くほど、華やかで、近寄りがたい雰囲気を醸し出していた。

テレビの大画面以外では、現実の世界ではめったに見られない存在だった。