第205章 新婚1日目、別れに直面?(2番目)

朝の日差しが、大きなガラス窓から差し込んでいた。

ベッドの上の人は少し疲れた様子で寝返りを打ち、少し固くなった布団を抱きしめながら、目を開けた。

うーん。

目の前に近距離で顔が。

鈴木知得留の心臓が早鐘を打った。

しばらくして、やっと昨日結婚したことを思い出した。

これからは、二人で目覚める朝を迎えるのだ。

彼女は冬木空を見つめた。

朝の冬木空の、こんなにも柔らかな表情を。

彼の髪は下ろされていて、後ろに撫でつけた時の威圧感や距離感はなく、普段は威厳のある顔立ちが、今はとても柔らかく見えた。

彼女はただそうして彼を見つめていた。

とても気持ちよさそうに眠る彼の姿を。

彼女が静かに体を起こそうとした時。

すぐに抱き寄せられた。

「冬木空、寝たふりしてたの?」鈴木知得留は不満げに言った。