第205章 新婚1日目、別れに直面?(2番目)

朝の日差しが、大きなガラス窓から差し込んでいた。

ベッドの上の人は少し疲れた様子で寝返りを打ち、少し固くなった布団を抱きしめながら、目を開けた。

うーん。

目の前に近距離で顔が。

鈴木知得留の心臓が早鐘を打った。

しばらくして、やっと昨日結婚したことを思い出した。

これからは、二人で目覚める朝を迎えるのだ。

彼女は冬木空を見つめた。

朝の冬木空の、こんなにも柔らかな表情を。

彼の髪は下ろされていて、後ろに撫でつけた時の威圧感や距離感はなく、普段は威厳のある顔立ちが、今はとても柔らかく見えた。

彼女はただそうして彼を見つめていた。

とても気持ちよさそうに眠る彼の姿を。

彼女が静かに体を起こそうとした時。

すぐに抱き寄せられた。

「冬木空、寝たふりしてたの?」鈴木知得留は不満げに言った。

冬木空は低く笑った。

「離して、トイレ行きたいの。」

冬木空は名残惜しそうに彼女を放した。

鈴木知得留の頬は真っ赤に染まっていた。

彼女は裸足のまま浴室に駆け込んだ。

浴室で、鈴木知得留はトイレに座り、自分の赤くなった顔を見つめた。

昨夜は生理が始まってしまったため、新婚初夜は台無しになってしまった。冬木空も彼女に何もしなかった。鈴木知得留は冬木空が怒っているのかと思った。一晩中距離を置かれていたのに、今朝になってこんな風に。

鈴木知得留は深いため息をついた。

なぜ生理がこんなにも正確なタイミングで来るのか分からない。昨日の朝、ミルクバスに浸かっている時は何ともなかったのに。少し心配はしていたものの、期待も持っていた。でも夜に、夜にシャワーを浴びている時に来てしまった。

冬木空からプロポーズされた時、新婚初夜は後悔することになるかもしれないと警告したのに。

もちろん、彼は気にも留めなかった。

今となっては、自業自得ね。

トイレを済ませ、血が漏れていないことを確認してから、洗面所に向かった。

洗面台の上の歯ブラシを見つめた。

ピンク色と青色。

洗面台のコップを見つめた。

ピンク色と青色。

横の洗顔タオルを見つめた。

ピンク色と青色。

すべてが二人分、ペアになっていた。

胸が温かくなった。

これまで結婚が何を意味するのか、二人で暮らすこと以外に、実際どういうものなのか分からなかった。