宴会の化粧室。
斎藤咲子は化粧直しをしていた。
鈴木知得留は彼女の化粧室のドアを開けて入った。
斎藤咲子は鈴木知得留を見て、甘く微笑んで、「知得留、来たのね」と言った。
「これからは義姉さんって呼んでね」と鈴木知得留は冗談を言った。
斎藤咲子は顔を赤らめた。
鈴木知得留は言った、「さっき外で冬木郷を見たけど、笑顔が止まらないみたいだったわ」
斎藤咲子の顔はさらに赤くなった。
冬木郷の今日の喜びは、本当に隠しようがないほどだった。
さっき来る途中、冬木郷は昨夜一晩中眠れなかったけど、今日は全然眠くない、まるで興奮剤でも打ったみたいだと言っていた。
実は、彼女も同じだった。
昨夜はなかなか寝付けなかったのに、今日は全然眠くなかった。
「前まではあなたと冬木郷が本当に合うのかどうか考えていたけど、今はもうそんな心配はないわ。冬木郷の性格なら、あなたが彼を好きになるのは難しくないと思うわ」と鈴木知得留は笑って言った。