鈴木山の書斎で、友道の話に、皆が沈黙した。
しばらくして。
鈴木山が口を開いた。「知得留、お前はどう思う?」
「私も友道と同じ意見です」と鈴木知得留は言った。「お父さん、私たちは青木さんが私たちの家に好意的だと信じ込んでいて、青木さんのすることは全て私たちの家にチャンスを与えるためだと思っていました。でも、お父さん、青木さんが私たちの家に与えたお菓子は、本当に手の届くものだったでしょうか?」
鈴木山の表情が険しくなった。
鈴木知得留は続けた。「青木さんはお父さんにS国のプロジェクトを与えました。途中で何が起きたかは別として、最初から与えられたこのプロジェクトはほぼ完遂不可能なものでした。それなのに、完遂できれば相続人になる口実になると言いました。でも、お父さん、私たちにそれが完遂できたでしょうか?青木さんが私たちにチャンスを与えたというより、むしろ難関を与え、お父さんの能力を疑う口実を作ったのではないでしょうか!」