第247章 村上紀文を追い詰める(2)

斎藤グループ社長室。

斎藤咲子は人事異動リストを塩川真に渡した。

塩川真は真剣に目を通していた。

斎藤咲子は邪魔をせず、朝食を食べていた。

朝食の量が多かったので、斎藤咲子は一人では食べきれず、根岸峰尾と一緒に食べることにした。

根岸峰尾は食べるのが早く、好き嫌いもなかった。

あっという間に食べ終わり、きちんとソファに座って、ずっと彼女の出勤に付き添っていた。

斎藤咲子は食べるのが遅かったが、斎藤グループに出勤するようになってから、食事のスピードも日に日に上がっていき、時には5分もかからずに一食を済ませることもあった。

彼女は食べ終わると、食器を片付けた。

塩川真はまだリストを見ていたので、斎藤咲子は静かに待っていた。

しばらくして。

塩川真は驚きを込めて言った。「このリストは社長が自ら作成されたのですか?」