第261章 これからは北村忠は私、道明寺華のものです

個室の中。

北村忠は酔っ払って朦朧としていた。

木村文俊は仕方なく、冬木心に電話をかけた。

「文俊」

「心、僕は北村忠と食事をしているんだけど、彼が酔っ払ってしまって」

「どうして北村忠と食事を?彼から誘われたの?」冬木心の口調はあまり良くなかった。

「いや、僕から誘ったんだ」

「あなたが誘ったの?」

「彼の理解に感謝したくて」

「彼が理解してくれなくても良かったのに」冬木心は率直に言った。

木村文俊は笑って言った、「どちらにしても、私たちは正式に認められたんだ」

「うん」向こうで小さく笑い声が聞こえた。

「来られる?北村忠を動かすことができなくて、僕も少し飲んでしまったから、車も運転できないんだ」

「わかった。すぐに迎えに行くわ」

木村文俊は電話を切った。

振り向くと、すでに酔っ払っている北村忠がいた。