第413章 甘い旅路、蜜のように甘く(特典付き)

冬木空は厚着をして、鈴木知得留と一緒に食事に出かけた。

外出といっても、ホテルのレストランだけだったが。

レストランはそれほど混んでいなかった。

彼らはウェイターに窓際の席に案内された。

二人は向かい合って座り、注文をした。

そして料理を待った。

鈴木知得留は実際にはあまり海外に行ったことがなく、幼い頃から東京で育ち、外出できたのは両親に連れられて旅行に行くときだけで、それもごくわずかな時間だった。

鈴木山は頻繁に海外に行っていたが、それは公務のためで、彼女を連れて行くことはできなかった。

根岸史子は時々良い人を演じることもあったが、それも日本国の周辺旅行だけだった。

だから。

鈴木知得留は実際、本当に世間知らずな人だった。

冬木空とは違って、彼は幼い頃から海外で学んでいた。