第412章 冬木空、そんなにセクシーなのに自覚ないの?

北村忠は飛び上がりそうになった!

彼は怒りに燃えて、目の前の道明寺華と兄弟子を見つめた。二人が明らかにぴったりと抱き合っているのを見て。

彼は道明寺華とこんな風に抱き合ったことなどない!

北村忠は大声で叫んだ、「お前たち、何をしているんだ!」

道明寺華は眉をひそめた。

兄弟子も北村忠を見つめた。

道明寺華は兄弟子から離れ、兄弟子の手を引いて外へ向かった。

北村忠は怒り心頭だった。

道明寺華のやつ、自分を全く眼中に入れていない、そう思った。

怒りが込み上げてきた。

北村忠は突然前に出て、兄弟子の顔面に思い切り拳を叩き込んだ。

兄弟子と道明寺華は一瞬呆然とした。

北村忠は彼らを睨みつけ、挑発的な態度を取った。

「野イチゴを私に渡して」と道明寺華が言った。

兄弟子は頷いた。