「私は自分のゲームプレイで勝負してるの。好きな人は見てくれればいいし、嫌いな人は見なければいい」
道明寺華はそう言い切った。
さらに多くのコメントが殺到した。
「道明寺華、そんなことを言える立場じゃないでしょう。ネット上でゲームが上手いのはあなただけじゃないわよ」
「モラルの欠如した配信は絶対に認められない」
「道明寺華、配信中にそんなことを言うのは視聴者に対して失礼じゃないの?」
「道明寺華、謝罪してよ。さっきギフトも送ったのに……」
道明寺華はもうコメントを見なかった。
彼女は落ち着いてゲームに接続し、5VS5の競技戦を始めた。
操作は相変わらず素晴らしく、視聴者の影響を全く受けていないようだった。
このことがさらにアンチたちの怒りを煽り、彼らは止めどなく道明寺華を罵り続けた。
道明寺華は冷静そのものだった。
しかし北村忠は冷静ではいられなかった。
昨夜、冬木心と喧嘩して以来、一言も話していなかった。同じ部屋にいることもなく、彼の表情は朝からずっと険しかった。無理やり注意をパソコンに向けていたが、加賀玲奈がコーヒーを持ってきた時の一言で爆発した。
加賀玲奈が言った。「道明寺華が今、配信で酷い目に遭っています」
キーボードを打っていた北村忠の手が一瞬止まった。
加賀玲奈は無責任な一言を残して立ち去った。
加賀玲奈は、道明寺華が受けたすべての傷が自分の社長から来ているのだと感じていた。
そして社長は自分の安楽な生活の中で、あまりにも無神経すぎると。
いつか社長に天罰が下り、自分の金の茶碗が失われることを恐れていた。
加賀玲奈が去った後、北村忠は完全に爆発した。
何も考えずに直接道明寺華の配信を開いた。
画面いっぱいに流れるコメントは道明寺華を罵るものばかりで、彼女の素晴らしい操作を称賛する声はごくわずかだった。そしてそれらの声も罵倒の大群に埋もれていった。
北村忠は激怒した。
この目の節穴どもめ、このバカどもめ、この荒らしどもめ。
彼は電話を取り、加賀玲奈に怒鳴った。「配信ソフトの俺のアカウントに100万円チャージしろ。あのクズどもを打ち負かしてやる!」
「……」誰がクズなんだか。
しかし加賀玲奈はこの時ばかりは積極的だった。
彼女も今こっそり配信を見ていて、とても腹が立っていた。