「一生刑務所にいるなんて耐えられない!」青木晴人は弱気になり、その威勢は完全に消え失せ、まるで闘志を失った負け犬のようだった。
君島博は冷笑した。
「なぜ私があなたを助けなければならないのですか?あなたは金田貫一だと思っているのですか?」
青木晴人は君島博をじっと見つめた。
「こう言いましょう。金田貫一は私と母の重大な犯罪証拠を握っていて、彼が何を言っても私たちは従わざるを得なかった。幸いなことに、あなたが彼を殺してくれた。彼を殺したことで私たちの犯罪証拠は消え去り、言ってみれば、あなたは私たち家族の大恩人です。」
「何を言っているんだ!」
「私が何を言っているのかまだわからないのですか?私は最初からあなたを利用して、あなたの強力な後ろ盾を自分の手で殺させようとしていたのです。金田貫一は死ぬまで、あなたがこのように彼を裏切るとは思っていなかったでしょう。もちろん、彼が死んだことであなたも終わりです。ただ、あなたがこんなに早く終わるとは思っていませんでした。少なくとももう少し持ちこたえると思っていたのに。私はあなたを買いかぶりすぎていたようです...」
「君島博、何を言っているんだ、何を言っているんだ!私に父を殺させるように仕向けたのか、結局は私を利用していたのか、まさか私を利用していたなんて!」
「私から見れば、金田貫一こそが本当に狡猾で、生かしておけば厄介者でした。あなたについては...鈴木知得留だけがあなたを評価して付き合っていましたが、私は本当に手を出す気にもなれませんでした。正直に言えば、私たちにとって、あなたはほとんど馬鹿同然です。」
「君島博!」青木晴人は怒鳴った。
その声は大きく、牢屋全体が震えるほどだった。
その怒りがいかに大きかったかが想像できる。
「そんなに馬鹿なのに自覚もなく、まだ思い上がって好き勝手なことをしている。でもあなたの愚かさのおかげで金田貫一を殺してくれて、私の後顧の憂いを断ってくれました。それについては感謝しなければなりません。」君島博は軽蔑的な表情で、「これからの刑務所生活は、できるだけ皆にあなたのことを気にかけてもらうようにします。」
青木晴人は一言も発することができなかった。
彼の目は血走っていた。
彼は信じられなかった、金田貫一を殺したことが間違った決断だったとは信じられなかった。