第561章 北村忠の追妻火葬場(1)

「本当だよ、道明寺華は本物だ。純金よりも本物だ」北村忠は本当に道明寺華に自分の気持ちを伝えたかった。

彼は認めた。本当にもう耐えられないと。

道明寺華とJoeの関係を邪魔したくないし、潔く身を引きたいとも思った。道明寺華を幸せにしてあげたいとも思った。でも、試してみたけど、できなかった。むしろ、どんどん偏執的になり、抑圧され、崩壊していった。

そして...今、すべてを吐き出した。

彼は深い愛情を込めて道明寺華を見つめた。彼女の、まるで何の感情もないかのように平静な顔を。

彼女は言った。「信じないし、信じたくもない」

「道明寺華、一体どうやって証明すればいい...」

「あなたの言葉なんて、一言も信じない」道明寺華の口調は本当に冷たかった。

「道明寺華...」

「でもそれは重要じゃない。重要なのは、あなたが私を愛しているかどうかなんて、私にとってはどうでもいいということ」道明寺華は率直に言った。「正確に言えば、あなたは私にとって他人でしかない。あなたの感情なんて私の考慮する範囲外よ。北村忠、私が唯一望むのは、あなたが私から離れることだけ」