第561章 北村忠の追妻火葬場(1)

「本当だよ、道明寺華は本物だ。純金よりも本物だ」北村忠は本当に道明寺華に自分の気持ちを伝えたかった。

彼は認めた。本当にもう耐えられないと。

道明寺華とJoeの関係を邪魔したくないし、潔く身を引きたいとも思った。道明寺華を幸せにしてあげたいとも思った。でも、試してみたけど、できなかった。むしろ、どんどん偏執的になり、抑圧され、崩壊していった。

そして...今、すべてを吐き出した。

彼は深い愛情を込めて道明寺華を見つめた。彼女の、まるで何の感情もないかのように平静な顔を。

彼女は言った。「信じないし、信じたくもない」

「道明寺華、一体どうやって証明すればいい...」

「あなたの言葉なんて、一言も信じない」道明寺華の口調は本当に冷たかった。

「道明寺華...」

「でもそれは重要じゃない。重要なのは、あなたが私を愛しているかどうかなんて、私にとってはどうでもいいということ」道明寺華は率直に言った。「正確に言えば、あなたは私にとって他人でしかない。あなたの感情なんて私の考慮する範囲外よ。北村忠、私が唯一望むのは、あなたが私から離れることだけ」

「つまり...」北村忠は自嘲的に笑った。「君は僕の気持ちを信じていないんじゃなくて、僕の気持ちなんてどうでもいいんだね」

「両方よ。信じないし、気にもしない。とにかく、私にまとわりついてほしくないの」

道明寺華は本当に遠回しな言い方をしない人だった。そんな率直な言葉は、北村忠を本当に打ちのめした。目の前が真っ暗になりそうで、気を失いそうだった。

北村忠はただそんな彼女を見つめていた。

目は真っ赤で、一言も発することができなかった。

しかし道明寺華は相変わらず冷静そのものだった。彼女は冷ややかに続けた。「最後にもう一つ言っておくわ。私はJoeと付き合っている。私たちの間に第三者が入ることは望まない。自重してください!」

その言葉を残して、道明寺華は本当に去っていった。

北村忠はただ無力に道明寺華を見つめ、彼女の背中が遠ざかっていくのを見つめていた。

「私はJoeと付き合っている」って何だ?

「私たちの間に第三者が入ることは望まない」って何だ?

「自重してください」って何だ?

北村忠はまた笑った。