番外043 突然気づいた、私もあなたを何年も好きだったことに(二更)

「私が面倒を見るから、何かあったら電話してくれればいいわ」柳田茜は急いで言った。

村上紀文はとても断固としていた。「必要ないよ。僕の世話がなくても、彼女は大丈夫だ。本当に来なくていい」

柳田茜はまだ何か言いたそうだった。

村上紀文は直接尋ねた。「車で来たの?」

「ええ」

「地下駐車場?」

「そう」

村上紀文はエレベーターに向かった。

柳田茜は彼について行った。

村上紀文は彼女を地下駐車場へ連れて行き、彼女の車を見つけた。

柳田茜は運転席に座り、「ついでに送ってあげようか」と言った。

「いいよ」

「行こう」柳田茜は言った。「今は通勤時間だから、タクシーを捕まえるのは難しいわ」

村上紀文は少し躊躇した。

今日は病院で半日以上過ごしていた。

斎藤咲子もそろそろ帰ってくるだろう。