番外063 村上紀文、奥さんの面倒見がいいね(三更)

空に色とりどりの風船が舞っていた。

結婚式の会場は非常に感動的だった。

会場は混乱していたが、歓声が絶えなかった。

北村忠だからこそ、こんな笑いの絶えない結婚式ができるのだろう。

式が終わり、全員が隣の宴会場へ食事に向かった。

斎藤咲子も人々に混じって外へ歩いていった。

この時、頭上のガラス屋根がまだ開いていたため、冷たい風が吹き込んでいた。

斎藤咲子は自分の体を強く抱きしめた。

戻る道だったので、柳田茜と村上紀文は彼女の前を歩いていた。

前を歩く柳田茜が突然くしゃみをした。

「寒い?」村上紀文が尋ねた。

「少し」柳田茜が言った。

「こっちに来て」村上紀文は彼女を抱き寄せた。

斎藤咲子はそんな二人を見ていた。

彼らが彼女の目の前にいるのを見ていた。

この時、人が多く、彼女が足を止めれば混雑を引き起こすだろう。

だから彼女は彼らの後ろをずっと付いていった。

隣の宴会場に入った。

宴会場の席はすべて準備が整っていた。

スタッフがリストを確認して席に案内していた。

斎藤咲子は宴会場の個室に招待された。

彼女が入ると、鈴木知得留と冬木空がすでに個室に座っていた。

冬木空は今や立場が違い、先ほどの式場では見かけなかったようだが、北村忠との関係が深いので、来ないわけにはいかなかったのだろう。

彼女は鈴木知得留の隣に座り、冬木空に挨拶した。

冬木空は軽く頷いた。

続いて、冬木郷が部屋に入ってきて、自然に斎藤咲子の隣に座った。

斎藤咲子の体型を見て、思わず感嘆した。「こんな大きなサプライズをくれなくてもいいのに」

斎藤咲子は言った。「あなたに諦めてもらうためよ」

「いや、心が張り裂けそうだよ」冬木郷は真剣な顔で言った。

その言葉が落ちると、村上紀文が柳田茜を連れてこの個室に現れた。

斎藤咲子は考えるまでもなく、これは間違いなく北村忠の意図的な配置だと分かった。

村上紀文は見慣れた顔ぶれを見て、礼儀正しく微笑み、柳田茜の椅子を引いて紳士的に彼女を先に座らせ、その後で柳田茜の隣に座った。

鈴木知得留はそのように村上紀文を見ていた。

冬木郷もそのように村上紀文を見ていた。

そして二人の視線は思わず村上紀文の隣の柳田茜を観察していた。

村上紀文は非常に自然に振る舞い、「柳田茜、私の妻だ」と言った。