茶色の印

戦士たちはそれぞれ、新しい制服を受け取りに行った…

ロージャン:「この制服…すごい!赤色がめっちゃカッコいい!」

ヒマリ:「本当に、そう思う。」

スミコ:「私のグレーの方があなたたちのよりカッコいいけどね。」

ロージャン:「いや、赤の方が絶対にいいって!」

スミコ:「違う、グレーの方が上だよ!」

そんなやりとりが続いていると、ジアナイが現れる…

ジアナイ:「お前らの制服はダサいな。茶色の美しさを見てみろよ。グレーなんて最悪だ。」

その言葉を聞いた小柄なユアルが反応する…

ユアル:「なんですってぇぇ!?」

彼女は飛び上がり、ジアナイの肩に飛び乗って、彼の頭をバシバシ叩き始める。皆がその光景に笑い出す。

ジアナイ:「わ、わかった!ごめんって!グレーが最高だよ、グレーが!」

彼らは笑いながら休憩エリアへと向かっていく。ロージャンは一人で歩いているブローゾを見かけ、グループを離れて彼の元へ向かう。

スミコ:「あれ?どこ行くの?」

ジアナイ:「放っておけよ。たぶんブローゾと話すんだろ。」

ロージャン:「やあ。」

ブローゾ:「やあ。」

ロージャン:「シアンになれなかったこと、きっと悔しいよな。でも、一人じゃない。今の期間でいっぱい訓練すれば、きっと追いつけるよ。俺たち、待ってるから。」

ブローゾ:「訓練すれば追いつけるのは分かってる。でも、なぜ失敗したのか分からなくて…」

ロージャン:「それは悪いことじゃないよ。本当に悪いのは、諦めることさ。」

ブローゾ:「うん…分かった。」

ロージャン:「じゃあ、一緒に歩こう?」

ブローゾ:「今は少し一人で歩きたい。」

ロージャン:「わかった。でもあまり遠くへ行かないようにな。」

ブローゾ:「うん、もちろん。」

ロージャン:「また後でな。」

ブローゾ:「ロージャン!ありがとう。」

ロージャン:「いつでもさ。待ってるから。」

ロージャンはみんなのもとへ戻る…

ジアナイ:「どうだった?」

ロージャン:「大したことじゃないよ。ちょっと話して、落ち着かせたんだ。伝わってるといいけどな。」

ヒマリ(あくびしながら):「眠すぎるよ…」

ロージャン:「俺も…明日も訓練あるのかな。」

ヒマリ:「たぶん、ちょっと違う訓練だと思う。」

スミコ:「誰かが個人任務があるって言ってたけど、よく分からなかった。」

ロージャン:「明日になれば分かるさ。」

そのとき、近くでトマヨの歌声が聞こえる。彼女のそばには少女二人と少年一人がいた。

トマヨ:「私はシアンになった〜♪ 回復のシアンだよ〜♪ イェ〜イ!」

ジアナイ(皮肉っぽく):「はいはい、明日はもっと歌って喜ぶんだろうな。」

トマヨは美しい顔で悪魔のような視線を送る…

トマヨ:「…今、何て言ったの?私の喜びに水を差す気?」

ジアナイ(どもりながら):「い、いや…違うってば…」

彼女は怒りながら追いかけ、ジアナイは逃げ出す。

ユアル:「あいつホント鬱陶しい。思いっきりぶってくれたらいいのに。」

みんなが二人のやり取りを見て大笑いする。

.

.

明日、彼らを待ち受けるものとは?

ブローゾの運命は?

彼はこのまま進むことができるのか?