そして、彼らはピャロド・センターへの帰路につく…。
ヒマリ:「本当に大変だった…」
ロージャン:「ああ…しかも、これが初めてで、相手は“弱い”とされていたやつらだったんだぜ…」
ヒマリ:「そうだね…」
ロージャン:「でも、本当に倒せたことには驚いたよ。成功するなんて思ってなかった…」
スミコ(隣を歩きながら):「私も同じ。でももし失敗してたら、ゾルドに爆破技術使い全員が一生忘れられないレッスンを受けてたよ!あはは!」
ロージャン:「手はどう?」
ヒマリ:「大丈夫…サイタさんが治してくれたの。」
しばらくして、彼らはピャロド・センターに到着し、トレーナーたちに再び整列するように指示される…。4人のトレーナーが彼らの前に立つ。
ナオリ(前に出ながら):「我々トレーナーたちは、この戦いと訓練を経て決断した――『シアン・ベース』を達成した者は、これから正式に“シアン”として認められる。その条件とは、“痕”が完全に茶色になっていることだ。」
スミコ:「茶色だって?!」
ニュウチ(分解技術の訓練生):「でも、前は白かったよね!」
ジアナイ:「その通りだ…」
ロドグ:「よく聞け。シアン戦士になる前、痕は白い。それがシアンになると茶色に変化し、そして進化し続けて、最終的にはラオイダンで金色になる。」
ロージャン:「なるほど…やっと分かった。」
ヒマリ:「ちょっと怖いな…」
ロージャン:「怖がるなよ。今日シアンじゃなくても、明日にはなれるさ。」
サイタ(叫ぶ):「さあ、間を空けて!互いに距離をとって、自分の力と痕を見せて!」
ロドグ:「深呼吸して…1…2…3!」
皆が武器を抜く。――点火技術のラキの剣の美しさ、ドロンブの斧の黒いオーラ、ブランガの剣の白い光が輝く。
ヒマリ:「ロージャン!!痕が…茶色に!」
ロージャン:「君のもだ!」
スミコ:「言わなくても分かってるよ、ロージャン…茶色だ。」
ロージャン:「なんでそんな自信あるんだ?」
スミコ:「めっちゃ訓練したからさ…って、まあいいや。女の子たちの前だし。」
ロージャン(笑いながら):「はいはい、お前のも茶色だな。」
トマヨ(回復担当):「はいはいはいっ!茶色だよ!やったーーー!」
皆が彼女を見て笑う。
カンジ:「なんであの人、そんなに嬉しそうなんだ?こっちはもうすぐ死にそうなのに…」
ロージャン:「ああ、カンジも爆破組か。君と同じ、痕が三つの点だ。」
スミコ:「そう、彼も仲間なんだけど…いつも一人でいるんだ。近づこうとしたけど…無理だった。」
ゾルド(叫ぶ):「痕が完全に茶色になっていない者、前へ出ろ!」
多くの訓練生が前に出る。その中にはブローゾの姿も。
ジアナイ:「ブローゾが…出たのか!」
ロージャン:「大丈夫さ。もっと訓練して、すぐにシアンになるさ。」
ゾルド:「よし、今すぐ休憩エリアへ移動しろ!爆破の者は灰色、点火は赤、分解は茶色、回復は緑の制服を着用する!明日からは、今の白じゃなく、その色の服を着ることになる!」
全員:「了解です!!」