番外編

この世界で最高の

気持ちなんだ

全てが最後に

うまく収まっていくのを見るのは。

⭒⭒✧⭒✧⭒⭒

大きな姿見に映る向かいの女性を、私は目を見開いたまま見つめていた。驚きに唇が開いたまま、自分の姿を隅々まで見つめた。自分だとは信じられないほどだった。美容師とメイクアップアーティストが素晴らしい仕事をしてくれたのだ。

深く長い息を吐き、もう一度自分の姿を見つめてからドアの外へ向かった。外に出ると、クレアがすでに待っていた。

ドアを出た瞬間、彼女は私を見上げて微笑んだ。新鮮な白いバラの花束を私に手渡しながら、彼女の目に涙の輝きが浮かんだ。

「息をのむほど美しいわ!」彼女は美しい白いレースのドレスから私の顔まで視線を走らせながら叫んだ。

「ありがとう、クレア。あなたも素敵よ」私も彼女のピンクのドレス姿を賞賛の目で見つめながら返した。

彼女は私をきつく抱きしめ、頬にキスをした。「エースとあなたが、あんなことがあった後でまた一緒になれて本当に嬉しいわ」彼女の言葉は温かさと愛情に満ちていて、私の目に涙が浮かんだが、メイクを崩したくなかったので涙をこらえ、娘が実の母を抱きしめるように彼女をきつく抱きしめた。

「私も本当に幸せです、ママ。二人のことをずっと支えてくれたおかげです」

抱擁が終わると、クレアはハンカチで目頭を押さえた。「涙で化粧が崩れる前に行きましょう。今日は教会で一番美しい女性にならないと」

「間違いなく、エースの目には私が今日一番美しい女性に見えるでしょうね」夫の名前を口にすると、胸が愛おしさで溢れた。

「それは間違いないわ」彼女は同意した。「みんなもう教会で待ってるわ。花婿が気が変わったと思わないうちに行きましょう」クレアは冗談を言い、私は思わず微笑んだ。彼女は私の手を取り、一緒にドアへ向かった。

⭒⭒✧⭒✧⭒⭒

花嫁車が教会の前で止まった。私はドアを開けて車から降りた。ハイヒールが赤いカーペットを踏んだ瞬間、群衆から歓声が上がった。

教会の優雅な入り口に目が留まると、心臓が跳ねた。朝起きてから初めて、脈が乱れ、心拍が速くなった。祭壇まで駆け上がって司祭に結婚式を今すぐ始めるよう要求しないために、大きな自制心が必要だった。