目が覚めた

暖かい朝の日差しが私のガラス窓から差し込んでくるわけでもなく、部屋の外から聞こえる静かな足音が私の深い眠りを切り裂くわけでもなく、私を目覚めさせたのは。でも太ももに当たる温かくて硬いものが、私の意識を現実に引き戻したのだった。

まだ残っている眠気とともに、私は夢の世界に戻ろうともがき、中断された夢の続きを見たいと願った。でも私が呼ぶところの「それ」は依然として私の太ももを突いており、私が抵抗すればするほど大きくなっているように感じられた。

眠気に支配された私の頭では何なのか分からず、いくつか間違った推測をした後、ついに諦めた。それが何なのかを推測しようとするよりも、眠りに戻る方が楽しそうに思えた。しかし、まだ眠りの世界に一歩も踏み入れる前に、温かい筋肉質の腕が私をきつく抱きしめた。