「もちろんそんなことないよ」
円香の白い頬が突然赤く染まり、恥ずかしそうな目をそらした。「ただ…ただ私…ちょっと激しいのが好きで、もし何か声を出たりして、途中で誰かが入ってきたら、興が醒めてしまうじゃない?」
激しいのが好き…
その言葉を聞いただけで、中村社長は全身の血が沸き立ち、理性を失い、即座に命令を下した。「どんな音を聞こえても、絶対に邪魔をするな!」
部下たち:「かしこまりました、中村社長!」
個室のドアが閉まると、円香は鍵をかけ、振り返って中村社長を見た。
中村社長はもう我慢できずに彼女に飛びかかってきた。「美人さん、早く来てよ!」
円香はそこに立ったまま、避けようとしなかった。彼が近づいてきた時に、彼女はずっと握っていた酒瓶を思いっきり彼の頭に叩きつけ、的確に傷口に一撃を食らわせた。
「あぁー!」中村社長は悲鳴を上げた。
彼は頭を押さえながら二歩後ずさった、「君…このクソ女が、誰か—」
言葉が終わらないうちに、円香は素早く前に出て、彼の下半身を蹴り上げた。
中村社長は痛みで残りの言葉も出なくなり、膝から崩れ落ち、顔が真っ赤になった。
円香は口の端を歪めた。この大酒飲みの食いしん坊め、一撃をくらっただけで倒れたなんて!
「中村社長、一緒にお酒を飲みたいんじゃなかったの?飲ませてあげるよ」
円香は中村社長の襟を鷲掴みにして、テーブルの方へと引っ張った。そして、彼女は白酒を取り、瓶の口を直接彼の口に押し付け、無理やり彼の喉に酒を流し込んだ。
「誰か…ゴホッゴホッ…誰か…」中村社長の助けを求める声は全て飲み込まれた。
…
ドアの外の部下たちは、個室から時々漏れてくる音を聞きながら、下品な笑いを零した。
一人の部下が唾を飲み込みながら言った。「あの美人は本当にワイルドだな。中村社長は運がいいぜ!」
もう一人の部下が我慢できずに言った。「彼女と一夜を過ごせるなら、十年寿命が縮んでも構わないよ!」
…
個室の中。
中村社長は何本もの酒を飲まされ、酔いが回って全身の力が抜け、床に倒れ込んだ。