第132章 それぞれの思い

園田円香の目は大きく輝いていて、夜空で一番美しく輝く星のようだった。かつて彼は、その瞳が大好きだった。

彼女の笑みを含んだ、狡猾な、生き生きとした瞳を見つめるたび、彼の心は思わず魅了されていった。

江口侑樹は突然、少し恍惚とした。

喉仏が上下に動き、彼は口を開いた。「結婚式を挙げ直すのは…」

彼が望んでいたことで、彼女と新たな始まりを持ちたかった…単純な言葉なのに、どうしても口に出せなかった。

江口侑樹は薄い唇を噛んで、再び口を開いた。しかし、出てきた言葉は「私たちは既に結婚を公表しているのだから、当然結婚式は挙げなければならない。そうしないと、またゴシップ記者たちに勝手な憶測をされてしまう」だった。

園田円香の激しい心拍は、男の言葉とともに、少しずつ落ち着きを取り戻していった。

やはり…彼女が期待していた答えではなかった。

先ほどの一瞬、彼女の頭の中には、以前聞けなかった質問が浮かんでいた。江口侑樹が昔愛していた人は本当に自分だったのかという疑問だ。この瞬間、彼女はただ、聞かなかったことを幸いに思った。もし聞いていたら…本当に面目が立たなかっただろう。

安藤秘書は期待に満ちた表情をしていたが、自分の上司の言葉に失望し、思わず胸を打った。

江川社長は本当に褒められない。褒めても三秒と持たないのだ。

こんな良い雰囲気で、こんな気持ちを告白するのに最適な瞬間に、なんてくだらない理由を持ち出すのだ!

園田円香は心の中のわずかな失望感を抑えて、笑顔を浮かべた。「じゃあ、早速始めましょう」

彼女は江川夫人としての立場を守ることを約束した以上、彼の要望に応えようと思った。

江口侑樹は明らかに園田円香の気持ちが沈んでいるのを感じた。彼は少し困惑した。霧島のこの教会で結婚することは、彼女が以前からずっと望んでいたことではなかったのか?なぜ今になって、むしろ興味が薄れているように見えるのだろう?

もしかして…またいわゆる儀式感なのだろうか?

彼女も盛大な結婚式を望んでいて、世間に知らしめ、大勢の賓客を招きたいのだろうか?

彼は彼女がこのような式を好むと思っていたから、ここを選んだのだ。もし彼女があのような式を望むなら、それも叶えてあげられないわけではない。