第346章 園田円香の結婚式乱入！

安藤吉実は輝く瞳で、江口侑樹の答えを待っていた。

五年前、江口侑樹と園田円香が教会に入場した時、彼女はただ見つめることしかできず、胸が四方八方から刃物で刺されるような痛みを感じ、生きる気力を失いそうだった。

彼女はその時誓った。いつか、園田円香が立っていたその場所に、自分が立つことを。

園田円香は彼女のものではないものを奪った。だから大きな代償を払わなければならない。

その後、彼女は死んで、完全に消えてしまったじゃないか。

今頃は……墓の上の草も随分と伸びているでしょうね。

安藤吉実はそう考えながら、唇の端の笑みがますます得意げになり、顔全体に春風が吹くような喜びが満ちていた。

園田円香が自分の分際もわきまえず、彼女と争おうとしたのが悪いのだ。

最後に笑うのは、結局彼女なのだ！

唯一残念なのは、園田円香の敗北した顔を見られなかったこと。きっと見応えがあったはずなのに！

江口侑樹の端正な顔には相変わらずの冷淡さが漂い、余計な感情は見られなかった。彼が薄い唇を開き、低く心地よい声で「私は…」と。

言葉が終わらないうちに、教会の扉が突然大きな音を立てて開かれ、全員の視線が思わずそちらに向けられた。

外からの眩しい陽光が一気に差し込み、一人の細い人影が逆光の中を歩いてきた。

最初は彼女の容姿がはっきりと見えなかったが、一歩一歩近づくにつれ、その顔立ちが皆の目の前で徐々に明確になると、会場中がほぼ一斉に息を呑んだ！

誰も見間違えるはずがない。これは…これは元江川夫人、園田円香の顔だった。

しかし園田円香は既に死んでいたはずではないか？当時、江口侑樹との離婚と彼女の死亡という二つのニュースが同時に伝わり、まるで巨大な爆弾が皆の胸に炸裂したかのようだった。

人々は熱心に約半月もの間、この話題について議論していた。

当時、園田円香の死因について様々な憶測が飛び交った。色々な理由が挙げられたが、八割の人々は、彼女が再び捨てられたことで生きる希望を失い、海に身を投げて自殺したのだと考えていた。

「死んで」三年経った人物が、突然江口侑樹の新しい結婚式に現れるなんて…

人々は驚きの後、思わず背筋が寒くなった。これは人間なのか、それとも幽霊なのか？もしかして江口侑樹が他の人と結婚するのを見過ごせず、怨霊となって復讐に来たのではないか？