第385章 はい、私たちには息子がいます

皆が見終わるのを待って、田中記者は壇上で顔面蒼白になり、今にも倒れそうな園田円香の方を向き、得意げに口を開いた。「江川夫人……これについて、何かおっしゃることはありますか？」

江口侑樹は暗い眼差しで園田円香を睨みつけ、彼女の耳元で歯を食いしばりながら一言一言はっきりと言った。「園田円香、お前は終わりだ！」

彼は園田円香という女が結婚中に不倫をし、ずっと佐藤先生と関係を持ち続け、二人の間には私生児までいることを早くから知っていた。

しかし彼にとって、園田円香が誰と関係を持とうが、誰と子供を作ろうが、どうでもよかった。

だが……園田円香がまだ江川夫人という立場にいる間は、彼女のこういった醜聞は絶対に隠し通さなければならず、決して表に出してはいけなかった。

彼は既に彼女に警告していたのだ！

それなのに彼女はこんなにも不注意で、他人に醜聞を暴かれ、公衆の面前で晒されてしまった。

これは公衆の面前で彼の顔に泥を塗り、彼を踏みにじったも同然だった！

安藤吉実は今この瞬間の園田円香の表情を楽しんでいた。本当に久しぶりにこんなに気分がよかった。

場所が場所でなければ、大声で笑い出したいくらいだった。

彼女は知っていた。三年前も、今も、園田円香は永遠に彼女の敗北者なのだと！

今日のこの一件の後は、彼女が手を下す必要もない。侑樹が真っ先に彼女を始末し、二度と現れさせないだろう！

先ほど園田円香を擁護していた数人の取締役たちは、顔を見合わせ、表情も非常に険しくなり、もう口を開くことができなかった。

彼らは皆、江川おばあさんの顔を立てて助け舟を出したのに、結果はこれだ。園田円香は自分で品行方正でなかったばかりに、彼らまで面目を失わせた。

彼らは今、先ほど発言したことを後悔し、園田円香に対して怨みも生まれていた。

江川おばあさんがあれほど彼女を可愛がり、信頼していたのに、彼女は江川家の名誉を汚すようなことをしでかした。本当に死んでも足りないほどだ！

園田円香は皆を見渡した。

全員の嘲笑、見世物を見るような、あざける視線が押し寄せる波のように彼女に襲いかかってきた。そして、群衆の中に立つ安藤吉実の姿が目に入った。

彼女は笑っていた。得意げに笑い、挑発するように笑っていた。

園田円香は彼女を数秒見つめた後、最後に視線を上げ、江口侑樹と目が合った。