鈴木花和の供述と録音機の証拠により、和田秀武と彼の二人の部下は、脅迫罪、不法監禁罪、誘拐罪で起訴されることになった。
さらに、録音機の会話を聞いた後、河野並木は和田秀武の徹底的な調査を命じ、彼の保護者である和田健雄も自宅待機を命じられ、調査に協力することになった。もし違法行為が見つからなければ、当然職務に復帰できることになっている。
黒田陽次がこのニュースを聞いて、すぐに十数発の爆竹と花火を買い、数人の友人を誘って空き地で一気にパンパンと打ち上げ始めた。
「陽次、今日は何かあったの?こんなに嬉しそうだけど?」佐藤海雄は不思議そうに尋ねた。「昼間からこんなに花火を上げるなんて、もったいないと思わない?昼間の花火は『ドーン』という音しか聞こえないし、何も見えないでしょう?」
そう言いながら、地面に落ちている花火の包装を見て笑いながら言った。「しかも、これらの花火は高級なやつだよね。打ち上げると綺麗な色とりどりの花が咲くんだけど。でも昼間に打ち上げちゃって、花火の開花が見えないなんて、残念じゃない?」
「何が残念だよ。俺が嬉しいんだから、いいだろう?」黒田陽次は不機嫌そうに言った。「俺の上機嫌を台無しにしないでくれ。」
「だから、なぜそんなに嬉しいのか教えてくれない?」遠藤宏明も首をかしげながら、「もしかして彼女ができたとか?」と推測した。
金田一博は頷いて「確かにそんな感じだね!」と言った。
黒田陽次は「……」そうかな?そうかな?全然違うんだけど。
すぐに黒田陽次は興奮して嬉しそうに言った。「和田秀武が警察署に逮捕されて、河野局長によって様々な犯罪事実が認定されたんだ。」
「えっ?」他の三人は非常に意外そうだった。「どうして、陽次、ついに和田秀武を倒したの?」
「いや、僕じゃないよ!」黒田陽次は首を振って言った。「鈴木花和だよ!」
「えっ、鈴木花和?!」この答えに、三人は明らかに驚いていた。「どうして突然、鈴木花和が和田秀武を倒すことができたの?」