鈴木花和が携帯を取り出し、最新のメッセージを見た時、驚きのあまり口を開けたままになった。
「ご...五百二十万!」鈴木花和は自分の目を疑った。
目の疲れで見間違えたのかと思い、目をこすってみたが、やはり52の後ろには大量の零が並んでいた。
「千百キロのピーナッツ油が五百二十万円で売れたの!」鈴木花和は驚いて言った。「宮崎高空、これって本当なの?」
「本当だよ!」宮崎高空は頷いた。
鈴木花和は不思議そうに尋ねた。「一キロ千円じゃなかったの?千キロちょっとなら、百万ちょっとのはずなのに、どうして五百万以上になるの?」
宮崎高空は笑いながら落ち着いて言った。「珠希、時と場合によって違うってことを知らないの?最初は確かに千円で売ったけど、うちのピーナッツ油が良い物だということが証明されたんだから、値上げする権利があるでしょう。