第399章:見つかった1(1日目)

鈴木花和は宮崎高空に支えられながら入ってきて、後ろには田中くんが続いていた。

田中くんは腕にパソコンを抱えていた。

木野刑事は鈴木花和を見ると、思わず彼女のお腹に目を向け、そして笑顔で「ああ、鈴木さんですね」と言った。

鈴木花和は頷いて「今回も木野刑事の皆様にご迷惑をおかけします」と言った。

木野刑事は笑って「いえいえ、これは私たちの職務ですから、そんなに遠慮なさらないでください」と言った。

すぐに彼は真剣な表情になって「鈴木さん、先ほど手がかりを持ってきたとおっしゃいましたが、どんな手がかりですか?」と尋ねた。

後ろの田中くんはすぐにパソコンを石のテーブルに置き、鈴木花和が座ってキーボードをパタパタと叩くと、すぐに映像が表示された。

その映像には、マスクをした二人の男が、スプレー缶を持って大木の下に向かって数回噴射している様子が映っていた。