第422章:天価の結納金(二更)

宮崎高空の求婚は、彼らの予想の中にあり、また予想外でもあった。

今、彼らは宮崎高空を家に入れたばかりで、彼の求婚の件に驚いていた。

事ここに至っては、鈴木のお父さんと鈴木のお母さんはもちろん二人が結婚できることを望んでいた。

少なくとも、子供が生まれる前に結婚し、子供が生まれた後、私生児ではなく嫡子としての身分を持つようにしたかった。

しかし、このように宮崎高空に娘を嫁がせることを承諾するのは、彼らの心中穏やかではなかった。

彼らが二十数年育てた娘が、別の男に嫁ぐことになる。彼らの心は嬉しくもあり、また切なくもあった。

もちろん娘が本当に彼女を大切にし愛してくれる男性を見つけたことは嬉しいが、娘が嫁ぐのだと思うと切なかった。

鈴木のお父さんはすぐには宮崎高空に答えず、隣の鈴木花和を見て尋ねた。「珠希、あなたはどう思う?」