第465章：また一緒に住めない（二更）

鈴木花和は鈴木家から出た最初の大学生であるだけでなく、桃の里から出た最初の大学生でもあった。

鈴木花和は大都市で働きながら、苦労せずに高給を得る最初の人物だった。

鈴木花和が働き始めてから、鈴木正大家の暮らしはどんどん良くなり、桃の里の全ての人々がそれを目の当たりにした。多くの人が鈴木家が大学生を出したことを羨んでいたが、男尊女卑の風潮があるため、自分の息子には勉強を促すのに、娘には家事をさせ、鈴木正大家のように息子と娘を平等に扱う家庭は少なかった。

村人の大多数は、数人の年配者ほど考え方が透徹しておらず、開明的でもなかった。

だから、今回鈴木正大がこれらの長老たちを招いて酒を飲むのも、彼らを本当に尊敬しているからだった。

宮崎高空はこれらの長老たちが鈴木花和の昔の話をするのを聞いて、尊敬と同時に心が痛んだ。