第479章:結婚式会場のあれこれ(1)

宮崎高空は桃の里で西洋式の結婚式を開くつもりだった。

桃の里はやはり辺鄙な場所だが、宮崎高空は鈴木花和に少しも不自由な思いをさせたくなかった。

何もかも世界で最高のものを使い、ヘリコプターで運び込んだ。

結婚式場の装飾は、専門の担当者に任せた。

専門家が視察した結果、脱穀場の隣にある空き地が選ばれた。

この空き地は、元々脱穀場として開発する予定だったが、既存の脱穀場が十分な広さだったため、そのまま空き地として残されていた。

この空き地は今、雑草が生い茂っており、整理する必要があった。

しかし、多くの人の力を合わせれば大きなことができる。宮崎高空は桃の里の村民たちに草取りを依頼し、プランナーの指示通りに作業してもらった。

中には成長が良く、見た目も美しい野草もあり、それらはそのまま残された。自然の野草は、これ以上ないほど素晴らしかった。