029:大佬様、私の膝をお受け取りください

葉山雄大と真壁美々は大学の同室で、二人は親友同士でもあった。

真壁美々は大学時代から非常に優秀で、毎年奨学金や様々な賞を受賞していた。

優秀な真壁美々に対して、葉山雄大は心の中で劣等感を感じていた。

さらに、よく人々に真壁美々と比較されていた。

二人は親友なのに、なぜ真壁美々は奨学金を取れて、葉山雄大は取れないのか?

卒業後、真壁美々は直接雲城の最高の高校で担任になった。

一方、彼女は普通の高校でしか教えられなかった。

その後、多大な努力を重ねて、やっと雲城のインターナショナルスクールに転勤できた。

今や、まさに三十年河東三十年河西という状況だ。

もうすぐ全国トップの生徒を育てることができるのに、真壁美々はただ羨ましそうに見ているしかない。

そう考えると、葉山雄大は心の中で非常に得意になった。