この言葉を聞いて、矢野花音の顔が真っ青になった。
美容丸?
そんなはずがない!
蒼井華和が渡した美容丸は偽薬に過ぎないのに、どうして効果があるはずがあるの?
「高城おばさん、きっと何か勘違いしているわ」花音は続けて言った。「この間、他のスキンケア製品も使ったんじゃないの?」
蒼井華和が作った美容丸なんて、効果があったとしても、悪い効果しかないはず!
ゴミはいつまでもゴミでしかない。
高城おばさんは笑いながら言った。「奥様もご存知の通り、私なんて粗野な人間ですから、普段スキンケア製品なんて使いません。この間は奥様からいただいた美容丸だけを使っていました」
そう言って、高城おばさんは続けた。「まさかこの美容丸がこんなに効果があるなんて!」
高城おばさんは今でも信じられない様子だった。