094:万能な華和_5

夫婦二人は蒼井華和を見つめていた。

目の前の少女は十七、八歳くらいで、青春真っ盛り、花のように美しい顔立ちをしており、その容姿は申し分のないものだった。

ただし......

年が若すぎる。

蒼井華和の年齢が若いと感じたものの、夫婦二人はそれを表に出さなかった。結局のところ、この子が結城詩瑶の顔を治してくれたのだから。

結城詩瑶を治療できたということは、確かに名医という呼び名にふさわしい。

「蒼井さん、こんにちは」早乙女恵子は直接蒼井華和の手を握り、「どうか私たちの赤ちゃんを助けてください」

嶽本岳真と早乙女恵子は中年になってから子宝に恵まれ、二人とも今年四十八歳で、一人息子はまだ九歳だった。

そのため普段から子供を非常に可愛がっており、今回子供が突然病気になって、夫婦二人はほとんど半死半生の状態だった。