091：強気な華和兄、直接絶縁！

須藤大婆様のこの言葉を聞いて、須藤悠翔は途方に暮れた。

彼には説明のしようがなかった。

蒼井華和はただの田舎娘に過ぎないのに、蒼井真緒は河内市で名高い第一の才女だった。

この第一位は明らかに蒼井真緒が蒼井華和に譲ったものだ。

そうでなければ、蒼井華和が第一位を取れるはずがない。

彼女に何の資格があるというのか？

田舎育ちというだけで？

この説明は、あまりにも無理がある。

「お婆様、真緒に対する偏見が深すぎます」須藤悠翔は言った。「彼女は一体何をしたというのですか、そこまで嫌われる理由は？」

「お前が馬鹿すぎるんだよ」須藤大婆様は憤慨して言った。「蒼井真緒の言うことを何でも信じ込んで、少しは自分の判断を持てないのか？」

須藤大婆様はずっと、須藤悠翔が女性に騙されることはないと思っていた。

なぜなら、彼はいつも女性に対して警戒心を持っていたから。

しかし今は…

蒼井真緒にこんなにも騙されているなんて、須藤大婆様には全く予想外だった。

須藤悠翔は須藤大婆様を見つめて言った。「お婆様、実は私もその言葉をお返ししたいです。蒼井華和の言うことを何でも信じないでください！」

蒼井華和こそが、計算高い人間なのだ。

それなのに。

須藤大婆様はまるで目が曇っているかのように、聞こうともせず、見ようともしない。

言い終わると、須藤悠翔は続けて言った。「なぜ蒼井華和がお婆様に近づこうとするのか、なぜ取り入ろうとするのか、考えてみませんか？」

「お前、頭がおかしいんじゃないのか？華和がいつ私に近づいてきたって？私の方から彼女を探したんだよ？」須藤大婆様は非常に怒って、「それに、訂正させてもらうけど、華和はお前なんか眼中にないのよ。勘違いして、自惚れるのはやめなさい。笑い者になるわよ」

これを聞いて、須藤悠翔は無力に首を振った。

もう須藤大婆様と議論する気も失せた。

なぜなら、今この時点で何を言っても、須藤大婆様の耳には入らないことを知っていたから。

須藤大婆様は蒼井華和に洗脳されすぎていて、蒼井華和が早く須藤家の未来の孫嫁になることを切望している。

「お婆様、はっきり申し上げますが、私は永遠に蒼井華和のことを好きになることはありません。どうか勝手に縁談を進めないでください。また、蒼井華和に何も約束しないでください！」