110:蒼井真緒が呆気にとられた_3

その言葉が終わるや否や、部下が厚い札束を持って近づいてきた。

しかも、全てドル紙幣だった。

スキンヘッドは嬉しさのあまり呆然としていた。

彼は生まれて初めてこんなに大金を見た。

もちろん、彼も分かっていた。自分の何気ない行動で、主催者側が簡単に数億を稼いだことを。

「ありがとうございます、ありがとうございます!」

スキンヘッドは興奮のあまり何を言えばいいのか分からなかった。

男は続けて言った。「これは序の口だ。もし幽霊を我々のところに連れてきてくれたら、グリーンカードと預金を用意しよう。」

グリーンカード!

スキンヘッドの目が一瞬で輝いた。

彼は以前から海外移住を考えていた。

「本、本当ですか?」

「君たち大和国の言葉を借りれば、君子一言、駟馬も追いつかず、だ。」

スキンヘッドは非常に興奮して、「信じています!今すぐ行動に移ります!」