122:顔面蒼白、渣男を制裁!_3

「簡単です。水を入れた容器と紫外線ペンを用意してください」

夢野空はアシスタントに準備を命じた。

すぐに、水と紫外線ペンがアシスタントによって運ばれてきた。

それらを見て、伴野智信は続けて言った。「医療用手袋も必要です」

夢野空はアシスタントを見つめ、アシスタントはすぐに意図を理解した。

全ての準備が整うと、伴野智信は上着を脱ぎ、上半身は半袖Tシャツだけになった。

スーツを横のアシスタントに渡し、手袋をはめ、紫外線ペンを手に取って続けた。「夢野空さん、鎮靜丸を水の中に入れていただけますか」

水の中に入れる。

鎮靜丸はたった一つしかなく、すぐには二つ目を作ることはできない……

もし、もし溶けてしまったら?

夢野空は一瞬躊躇した。

伴野智信は笑いながら言った。「夢野空さんもご存知でしょう。鎮靜丸の表面には薄いカプセル層があり、5分以内では絶対に水に溶けないはずですよね?」