124:華和が直接懲らしめて、顔面打ち!_2

シュッ!

ダーツが素早く放たれた。

パン。

そして、ダーツボードにしっかりと刺さった。

赤い的の中心に命中。

「すげえ!夏目さんやるな!」

「女傑だ!」

「これで蒼井華和は終わりだな。夏目さんと勝負しようなんて、どこからそんな勇気が出てきたんだ?卵で岩を砕くようなものじゃないか?」

「笑えるよ、自分が綺麗だから、みんながストリップショーをさせたくないと思うと思ったんじゃない?」

「もしかしたら、そういう趣味があるのかもね!」

「......」

周りから笑い声が絶えなかった。

その声を聞きながら、夏目望美は口角を上げた。

そのとき、橘忻乃が横から近づいてきて、結城詩瑶に不思議そうに尋ねた。「詩瑶、これはどういうこと?」

結城詩瑶は事の概要を橘忻乃に説明し、証文を渡した。

事の経緯を理解した橘忻乃は、眉をひそめながら夏目望美を見上げた。「夏目望美、やりすぎじゃないの?」