124：華和が直接懲らしめて、顔面打ち！_3

しかし今は......

蒼井華和はほぼ望みがない状態だった。

傍らの橘川孟也が続けて言った。「俺、スマホ食べるからな！」

さらに面白がって騒ぎを大きくする者もいた。「彼女が勝てたら、俺は地面を這いまわって犬の真似するぞ！」

橘忻乃は怒り死にそうになり、すぐにスマホを取り出して録音を始めた。「あなたたち三人、勇気があるなら、もう一度言ってみなさい！」

「言ってやるよ！」

「私、朝倉佳乃はここに誓います。蒼井華和が夏目望美に勝てたら、生配信で糞を食べます。」

「俺、橘川孟也はここに誓います。蒼井華和が夏目望美に勝てたら、生配信でスマホを食べます。」

「俺、原田正臣はここに誓います。蒼井華和が夏目望美に勝てたら、地面を這いまわって犬の真似をします。」

三人は傲慢極まりなかった。

やがて、原田正臣が橘忻乃を見上げて言った。「蒼井華和が負けたら、あなたも彼女と一緒にステージでストリップショーをしたらどう？」

この言葉に、群衆から笑い声が響き渡った。

「そうそう！一人じゃつまらないでしょ！」

橘忻乃は怒りで顔が真っ白になった。「いいわよ、誰が怖いものか！」

蒼井華和はあんなに凄いんだから、絶対に負けるはずがない。

「橘さん、勇気があるね！」

「すごいすごい！」

状況が悪化していくのを見て、結城詩瑶は非常に焦っていた。心の中で祈るしかなかった、蒼井華和が必ず勝つように。

必ず！

夏目望美は口角を少し上げた。

彼女は最初、蒼井華和を馬鹿だと思っていた。

しかし、橘忻乃が蒼井華和よりもっと馬鹿だとは思わなかった。

でも考えてみれば当然だ。

賢い人が蒼井華和と友達になるわけがない？

結局、類は友を呼ぶというわけだ。

そう思うと、夏目望美の口角の弧がより明確になった。

そのとき、リンダが一本のダーツを蒼井華和に渡した。「蒼井さん、始めましょう。」

蒼井華和はダーツを受け取り、手の中で回してから言った。「残りの二本も私に渡してください。」

リンダは一瞬戸惑った。

ダーツを一度に三本投げる人なんているだろうか？

プロの試合でもそんなことはない。

一時、リンダは蒼井華和の技術を疑い始めた......

そう思いながらも、リンダは残りの二本のダーツを全て蒼井華和に渡した。