「お義姉さん!」その時、真壁駿介の隣にいた若い女性が振り返り、驚いた表情で言った。「お義姉さん、どうして私たちがここにいるって分かったの?兄さんが記念日のサプライズにしたいって、内緒にしておいてって言ったのに!せっかく来てくれたんだから、これ持っていって!私、もう疲れちゃった!」
そう言って、真壁萌香は手に持っていた包装袋を全部西園寺雅乃に渡した。
西園寺雅乃はそこで初めて、誤解していたことに気付いた!
とんだ勘違いだった!
やっぱり、駿介は自分を裏切るはずがない。
西園寺雅乃は笑顔で「ありがとう、萌香!」と言った。
そして須藤佳希の方を向いて、「佳希姉、紹介するわ。この子は駿介の妹の真壁萌香よ。実家から来たばかりだから、会ったことないでしょう」
須藤佳希は呆然としていた!