156:カリスマ溢れる華和、真の帝都サークルの令嬢!(2更)

とても静かな声。

感情がほとんど感じられないのに、力強く響く。

須藤芽里は頭皮に激しい痛みを感じた。一体誰がそんな大胆なことをして、橘忻乃と結城詩瑶の味方をするのだろう?

しかも彼女の髪を掴むなんて?

それに、その声がどうしてこんなに聞き覚えがあるの?

まさか......

蒼井華和?

いいえ!

そんなはずない!

蒼井華和は帝都に行ったはず、もう二度と戻ってこないはず。

須藤芽里は喉を鳴らし、顔を上げた。

その瞬間。

彼女は完全に凍りついた。心の底から恐怖が広がっていく。

少女の顔立ちは窓から差し込む陽光に包まれ、少しぼんやりとしていた。身長は173センチほどで、160センチの須藤芽里より一頭分以上高く、圧迫感が強かった。

全身から強烈なオーラを放ち、背筋が凍るような雰囲気だった。

これは......