153：華和が真相を暴き、親子鑑定で関係が成立！_5

そうでなければ、彼女はとっくに自分の子供を持っていただろう。

真壁駿介は笑って言った。「そうだね。」

真壁母が近づいてきて、眉をひそめながら西園寺雅乃を見て、怒鳴った。「赤ちゃんの抱き方も知らないの！あなたが産んだ子じゃないから、可愛そうとも思わないってこと？」

西園寺雅乃は困惑した表情で、「お母さん、私何かしましたか？」

真壁母は西園寺雅乃の赤ちゃんの抱き方を直しながら、「赤ちゃんはこう抱くのよ！これからは家で子育てに専念して、良妻賢母とは何かを学びなさい。」

西園寺雅乃は続けて言った。「大丈夫です。ベビーシッターを雇いました。明日から来てくれます。」

「ベビーシッター？」真壁母は不機嫌な顔で、「それって高いんじゃないの？」

「そんなに高くありませんよ。月三万円だけです。」西園寺雅乃は笑って言った。「私、その会社の社長と知り合いで、一流のベビーシッターを一割引きで紹介してもらいました。」

三万円！

真壁母はそれを聞いて即座に激怒した。

結局、西園寺雅乃は今や息子の妻なのだから、西園寺雅乃のお金は当然真壁駿介のお金でもある。

真壁母は西園寺雅乃に真壁家のお金を無駄遣いさせるわけにはいかなかった。

月三万円って、年間で三十六万円になる。強盗と変わらないじゃない！

「三万円が高くないって？」真壁母は続けて言った。「ベビーシッターは要らないわ。あなたが家で子供の面倒を見ればいいの。」

「お母さん、私は仕事がありますから。」

真壁母は西園寺雅乃を全く恐れていなかった。結局のところ、西園寺雅乃は彼女の目には押しかけ女房でしかなかったのだ。「仕事があるなら子供は要らないでしょう？だったら養子なんて引き取らなければよかったじゃない！引き取った以上は、私の孫に責任を持ちなさい！他の女性たちに聞いてみなさい。誰が家で子育てをしないの？仕事のことは駿介がいるでしょう？駿介があなたより劣っているとでも？あなたにできることが駿介にできないわけないでしょう？」

義母の性格を知っている西園寺雅乃は、当然怒ることはせず、説明した。「お母さん、ご心配なく。今の専門のベビーシッターは母親以上に責任を持って面倒を見てくれます。うちはまだそこまでお金に困っているわけではありませんし、月三万円程度なら大したことありません。」