178:全能の学業優等生、華和の反撃!_3

手術中、朝比奈瑠璃の体が弱っていたため、予期せぬ事態が発生し、入院観察が必要となった。

手術室の外で待っていた若松美智子は、この知らせを聞いて顔が真っ青になり、すぐに尋ねた。「先生、妹は大丈夫でしょうか?」

「大したことはありません。ただ出血量が少し多かっただけです。二日ほど入院すれば大丈夫です。」

「ありがとうございます!本当にありがとうございます!」そう言って、若松美智子は蒼井華和の方を向き、感謝の言葉を述べた。「蒼井さん、本当にありがとうございます。」

やはり蒼井華和は間違っていなかった。

もし今日、資格の不十分な私立病院に行っていたら、朝比奈瑠璃の状況は全く違ったものになっていたかもしれない。

若松美智子はそれを想像することさえできなかった。

「司緒が無事でよかったです。」蒼井華和は言った。