178:全能の学業優等生、華和の反撃!_2

朝比奈瑠璃は確かに彼女たちとは違っていた。

朝比奈瑠璃は大学に入学する予定の学生だった。

でも彼女は?

歓楽街の立ちんぼ。

過去を思い出すと、若松美織はほとんど息ができなくなった。

でも、彼女が経験したことは、自分の意思ではなかったのだ!

誰だって堂々と人間らしく生きたいじゃないか?

そう言って、朝比奈瑠璃は蒼井華和を見つめた。「華和、あなた医術ができるでしょう?薬を処方して、この忌まわしい子を流産させてくれない?私は病院には行けないの!絶対に!」

彼女には好きな人がいた。

彼女の人生はまだ長く、誰にもこの過去を知られたくなかった。

蒼井華和は軽くため息をつき、「司緒、あなたの体調はあまり良くないわ。薬で中絶すると、事故が起きる可能性が高いの。安全を確保するには、三級甲等病院に行く必要があるわ。」