194:犬の糞を踏んで運が向いた(7更)_2

周防紫月がこの時口を開いた。「お母さん、余計な世話を焼かないでください!あの人は華和兄がお金がかかると嫌がってるんです!」

「お金がかかる?」

運転中でなければ、白川恵美は弟を蹴り飛ばしたいところだった。

なんてこと!

恋愛でお金を気にするなんて。

白川恵美は続けて言った。「紫月、あなたの周りに適当な女の子がいたら、叔父さんに紹介してあげてね。」

弟がまだ恋愛経験すらないことに、白川恵美は本当に焦っていた。

白川さんにその場で結婚してほしいくらいだった。

周防紫月は冷ややかに鼻を鳴らした。「私が紹介?紹介しても相手が気に入らないと意味ないでしょ!これはダメ、あれは合わない、目が高すぎるんですよ!」

紹介したことはあった。

会ってもいないのに、白川さんに断られた。

一方。