「華和は本当に一つの志望校しか書かなかったのか、誰か説明してくれないか?」
「私なんて帝州大学からの入学招待状さえ受け取ったことないのに、くそっ!私には評価する資格なんてない!」
「一部の人は自信過剰じゃないのか?」
「正直、華和は調子に乗ってると思う!」
「私は以前華和のことが好きだったけど、今は段々嫌いになってきた。複数の志望校を書いても問題ないのに、わざわざ一つだけ。本当に自分がどれだけすごいと思ってるの?帝州大学を甘く見すぎよ!」
「......」
様々なコメントが飛び交っていた。
華和を支持する人もいれば。
失敗を期待して見ている人もいた。
蒼井紫苑はこのウェイボーの投稿を見たとき、少し目を細めた。
すぐにウェブページを開き、帝州大学の二次試験に関するニュースを検索した。
検索してみて初めて、ネットユーザーたちが大げさに言っているわけではないことを知った。
帝州大学の二次試験は恐ろしいものだった。
P国の指導者でさえ、かつて二次試験で落とされたことがあった。
今でもP国の指導者は、人生最大の後悔は帝州大学の一員になれなかったことだと冗談を言っている。
帝州大学は多くの指導者を輩出してきたから。
そのため、ここは'大統領学院'とも呼ばれている。
帝州大学から入学招待状を受け取れる人は、普通の人ではない。
華和......
本当に無事に二次試験に合格できるのだろうか?
そう考えて、紫苑は目を細めた。
横でスマートフォンを触っている蒼井陽翔を見上げて、「お兄さん、ウェイボー見た?」
「どうしたの?」と陽翔は尋ねた。
紫苑は羨ましそうな表情で言った:「お姉ちゃんって本当にすごいね!お兄さん知ってた?私、帝州大学に二次試験があるなんて初めて知ったよ!」
それを聞いて、陽翔はウェイボーを開いた。
彼はまず習慣的に最新の投稿のコメント欄を見た。
「お兄さん頑張って!」
「お兄さん、私はお姫様を信じてます!」
「お姫様は必ず二次試験に合格できます」
「お姫様を応援してます」
「お兄さん安心して、私たちはみんなお姫様を信じてます。今回は、私たちはお姫様と同じ戦線に立ちます!」
「......」
これらのコメントは何を意味しているのだろう?
なぜ突然華和のことを持ち出すのだろう?