195:衝撃!これはなんという神がかった美貌(8回目)_2

「かわいそうな子ね。でも私の紅音に出会えて運がいいわ」と言って、篠崎澪は蒼井華和を見た。「紅音、この子の名前はモチ子なの?」

「うん」

篠崎澪は言った。「モチ子とまんたん、いいわね、いいわね」

モチ子は理解したかのように、篠崎澪の手のひらに頭をすりつけた。

篠崎澪は笑って言った。「わぁ、賢いわね!」

蒼井紫苑は傍らに立っていた。

その表情は、見るに堪えないほど醜かった。

数人で庭園を散歩していた。

蒼井紫苑は常に数人の後ろをついて歩いていたが、まるで部外者のような気分だった。

蒼井華和!

これは全て蒼井華和のせいだ!

蒼井華和がいなければ、こんな目に遭うはずがなかった。

蒼井紫苑は唇を噛んだ。

花壇越しに、高城ママは蒼井紫苑の後ろ姿を見つめ、目には深い同情の色が浮かんでいた。