195:衝撃!これはどんな神がかった美貌(8更)_3

言葉が終わると、蒼井修誠は蒼井紫苑の方を向いて、「紫苑、こちらは春野知事だ」と言った。

蒼井紫苑はすぐに表情を引き締め、春野宴真を今初めて見たかのように装って、「春野知事、はじめまして。私は蒼井紫苑です」と挨拶した。

蒼井紫苑はシャンパンゴールドのドレスを着ていた。

正装で出席していた。

清楚で上品な蒼井華和とは鮮やかな対比を成していた。

今日は結局のところ蒼井華和の進学祝いなのに、蒼井紫苑のこの姿は少し主役を奪っているようだった。

もし春野宴真が先ほど蒼井華和を見ていなかったら、きっと蒼井紫苑にとても良い印象を持っただろうが、玉と石の比較があってこそ。

途端に、蒼井紫苑は他の凡庸な女性たちと何ら変わりがないように感じられた。

優劣は一目瞭然だった。

春野宴真は官界で渡り合ってきた人物だけあって、表情に出さず、礼儀正しく蒼井紫苑に頷きながら、微笑んで言った。「蒼井先生は本当に恵まれていますね。こんなに優秀なお嬢様が二人もいらっしゃって」