196:蒼井さんにお聞きしてもよろしいでしょうか(9更)

蒼井紫苑の言葉は、藤原嵐子の好奇心を掻き立てた。

同時に。

彼女は蒼井華和に対して好感を全く持てなかった。

蒼井華和がそんなに傲慢なら、彼女に教えてやろう。

上には上がいるということを。

人には人の道理があるということを。

そう考えると、藤原嵐子は目を細めた。

蒼井紫苑は続けて言った:「私のお姉さまは頭が良くて、見た目も綺麗なの。嵐子姉ちゃん、知ってる?今夜は帝都の大物たちが皆、お姉さまの進学祝いに来てくれたの。」

州長までもが来ていた。

藤原嵐子は眉をひそめた。「彼女は帝州大学の二次試験を受けなくていいの?」

そうでなければ、蒼井家がこんなに派手にするはずがない。

蒼井華和が二次試験で落ちて、恥をかくリスクを恐れないのだろうか?

「違うわ。」蒼井紫苑は首を振った。「帝州大学の合格通知書をもらうには、二次試験に合格しないといけないの。お姉さまがそんなに自信を持っているのは、それだけの実力があるからよ。」