196:蒼井さんにお聞きしてもよろしいでしょうか(9更)_2

紫苑は陽翔に積極的に紹介した。「お兄ちゃん、この方は私が海外で知り合った親友の嵐子姉ちゃん、藤原嵐子よ」

「蒼井トップスター」

陽翔は藤原嵐子と握手を交わした。「藤原さん」

藤原嵐子は陽翔を見上げて、笑顔で言った。「蒼井トップスターは画面で見るよりもずっとかっこいいわね」

「ありがとう」

紫苑は藤原嵐子を一瞥した。

少し目を細めた。

今夜は来客が多かった。

陽翔は他の人々に挨拶しに行った。

陽翔が去った後、紫苑は小声で言った。「嵐子姉ちゃん、お兄ちゃんのこと好きなの?」

「うん」

藤原嵐子は素直に認めた。

幼い頃から西洋文化の影響を受けて育ったため、藤原嵐子の性格には控えめさが欠けていた。

今は国に戻って少し抑制的になった。

以前海外にいた時は、知らない人とワンナイトを持つことも多かった。